「怒らないから」が守れなかった日

ここまる(心)

最近、なぜか私の携帯のWi-Fiが切れていることが何度かありました。

「あれ?また切れてる…」

最初は通信の調子かなと思っていたのですが、何度も続くので、ふと長女に聞いてみました。

私以外に私の携帯を触るのは長女くらい。

なるべく普通のトーンで聞きます。

「最近Wi-Fi切れてるんだけど、なんでか知らない?」

長女は黙りました。

あれ?

「怒らないから正直に言っていいよ。Wi-Fi切ってるの?」

“なるべく”普通のトーンで。

すると少し言いづらそうに、

「私が切ってる。」

と小さく答えました。

「え?なんで切ってるの?理由を教えて?」

そう聞いた私の声は、普通のつもりでも、きっと少し怒りが混ざっていたんだと思います。

長女はTikTokが好きで、毎日私の携帯を借りて時間を決めて見ています。

そして、少し困ったような顔で言いました。

「だってWi-Fiの調子が悪い時、ママが前に切ってたから…。こうしたらいいのかなって思って。」

……よく見てる。

そこまで見ていたんだ。

でも、

「切ったらまた繋げてくれたら助かるんだけどなぁ。」

そんな気持ちが先に出てしまって、

「もー、なんで切るのよ。たしかにそうだけど、切ったらまた繋げないとダメなんだよ?

勝手に切るのやめてよ。」

少し強い口調で言ってしまいました。

すると娘がすぐに返した一言。

「怒らないって言ったじゃん!私、正直に言ったのに!知らなかっただけじゃん。」

その言葉に、ハッとしました。

本当にその通り。

知らなかっただけ。

悪気なんてなかった。

しかも私は「怒らないから言ってごらん」と言ったのに、その約束を守れなかった。

Wi-Fiなんて、また繋げれば済む話。

大したことじゃない。

でも娘にとっては、「正直に話したのに怒られた」という出来事の方が、ずっと大きかったはずです。

少し気持ちを落ち着かせてから、私は娘に伝えました。

「さっきはごめんね。ママ、怒らないって言ったのに、怒った言い方になっちゃったね。

ちゃんと正直に教えてくれてありがとう。」

そう言って抱きしめると、

「いいよ。」

そう言って、ぎゅっと抱きしめ返してくれました。

子どもから見たら、大人ってきっと理不尽です。

疲れていたり、忙しかったり、余裕がなかったり。

そんな大人の事情なんて、子どもには関係ありません。

だからこそ、「怒らない」と言ったなら守ること。

感情ではなく、理由を伝えること。

そんな当たり前のことを、この小さなWi-Fi事件が教えてくれました。

子どもを育てているつもりで、育てられているのは、きっと私の方なんだろうな。

今日もまた一つ、娘から大切なことを教わりました。

今日も心が、少しまるくなりますように。

またここまるで🌿

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