春を待つ道

ここまる(心)

私の家の前には、桜並木が続く道路がある。

少し狭めの道で、ファミリーカーの私が通ると、
対向車が来たときには、どちらかが少し広い場所で待ったり、
曲がって道を譲ったりする。

離合しにくい道路だ。

私たち夫婦は、この桜並木が好きで、
この場所に家を建てた。

たまにこの道のことを
「狭いから嫌い」と言う人もいる。

でも、私はそうは思わない。

たしかに少し離合しにくい道路ではあるけれど、
譲り合ったとき、ほとんどの人が
頭を下げて「ありがとう」とお礼をしながらすれ違う。

この道路は、「譲り合い」の道路なのだ。

ほんのちょっとしたことだけど、
「ありがとう」とお互いに頭を下げるその瞬間は、
なんだか心があたたかくなる。

車を運転していると、
相手を優先したときに、
ハザードで“ありがとう”を伝えることがある。

私はこの“ありがとう”をもらうと、
一日一善、良いことをした気分になる。

もちろん、時間に追われて
運転を急ぐときもあるけれど、

なるべく「ありがとう」と「譲り合い」の気持ちを持って
ハンドルを握れたら、
事故も減るのかもしれないな、なんて思いながら
今日も大好きな桜並木の横を通る。

この道も、そろそろ冬が終わる。

窓を開けると、ぼくちゃんがふと
「おひさまの匂いがするね」と言った。

春の足音が、聞こえてくる。

素敵な一日の始まりだ。

「いってきます」

今日も心が、少しまるくなりますように。

またここまるで🌿

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