どしゃぶりの朝

ここまる(心)

朝起こしてから家を出るまで。
家を出てから車に乗るまで。
園の駐車場に着いてから教室に行くまで。

大人ひとりなら、なんでもない距離。

でも、小さな子どもたちと一緒だと、
その道のりはびっくりするほど長く感じる朝がある。

長靴を履きたいおちび。
傘をさしたいおちび。
水たまりを覗き込みたいぼくちゃん。
自分でリュックを背負いたいぼくちゃん。

「早くして」

言わないようにと思っていても、
時間に追われていると、つい口から出てしまう。

出勤時間が迫って、
気持ちばかりが焦っていたそんな朝。

ぼくちゃんが空を見上げながら言った。

「ママー、いまねー、あめがふってるからねー
とりしゃんがいそいでびゅーっていったよ」

「そうなんだぁ。雨だから急いでたのかもね。」

そう返しながら、
こんなどしゃぶりの日でも、ちゃんと空を見上げているんだなぁと思った。

するとぼくちゃんが続けて、

「とりしゃんにながぐつとかささしたらいいよって
おしえてあげればいいね♪」

と。

あぁ、なんて素敵な感性なんだろう。

時間に追われ、
せわしなく過ごしている私に、

この子たちはいつも、
小さなしあわせの種をくれる。

いつか大きくなったら、
こんな可愛いことを言っていたんだよって伝えたい。

そして、いつかこの子たちが大人になって、
親になった時。

慌ただしく過ぎていく毎日の中にも、
宝物みたいな瞬間が、ちゃんと散りばめられていることを
思い出してくれたらいいなと思う。

今日もありがとう。

今日も心が、少しまるくなりますように。

またここまるで🌿

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