しあわせのお弁当

ここまる(心)

娘に校外学習の日がやってきた。

お弁当を持って、少し遠足気分で出発する日。

校外学習の場所は、たまたま私の職場の近くだった。

「わたし、あそこ好きなんだよね〜♪うれしいな〜♡」

満面の笑みの娘。

そんなに好きだったっけ?
大好きなスタバがあるからかな、なんて思っていたら──

「ママのお仕事の近くじゃん?
近くにいれるな〜って思って♡」

え、かわいすぎない?笑

小学3年生。
まだまだ甘えん坊で愛おしい。

そんな校外学習の朝。

私は長女のお弁当を作っていた。

すると、起きてきた4歳の息子がひと言。

「ぼくもお弁当がいい!」

そして案の定のギャン泣き。

足元でギャン泣きされ
おデコの広いクロミちゃんになってしまったが
修正する暇なし。笑

こうなることは予想していたので、朝ごはんは下の子たちの分もお弁当風に詰めていた。

でも息子は納得しない。

「保育園に持っていって食べたいのー!!」

今日は小学生だけがお弁当の日。

保育園は給食だと説明するけれど、息子にとってはそんなこと関係ない。

目の前のお弁当を持って行きたいのだ。

「保育園のお弁当の日、次いつか先生に聞いてみようね」

そうなだめても泣き止まない。

そこで私は、

「じゃあ、お弁当持って行っていいよ。
先生に『お弁当持ってきました』って言おうか♪」

と言ってみた。

すると──

「いやだぁ〜!!!
おべんとうの日がいい〜!!」

大号泣。

4歳なりに分かっているのだ。

今日は保育園がお弁当の日ではないこと。

頭では分かっている。

でも気持ちが追いつかない。

その葛藤がなんとも愛おしかった。

しばらくして、泣きながら朝ごはんのお弁当を食べ始めた息子。

そして突然、

「ママ〜…
あ”りがど〜…」

涙声でそう言った。

きっと自分の気持ちと一生懸命戦っていたんだろう。

泣きながらの「ありがとう」があまりにも愛おしくて、思わず笑ってしまった。

忘れられない「ありがとう」になった。

そしてその日の夕方。

校外学習から帰ってきた長女が、

「お弁当おいしかったよ♡
ママありがとう」

と満面の笑み。

さらに、朝泣いていた弟のことを思い出して、自分のおやつを残してくれていた。

「あげようと思って残しといたよ」

と何気なく言う娘。

あぁ、なんて優しい子なんだろう。

普段は怒ったり、きょうだいげんかをしたりしているけれど。

そんな優しさに触れられた一日だった。

朝はバタバタで大変だったけれど、

子どもたちからたくさんの幸せをもらった一日だった。

今日も心が、少しまるくなりますように。

またここまるで🌿

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