「カブトムシが来るかもしれない!」
そう言って、100円ショップで買った虫かごと昆虫ゼリーを外に置いて、
カブトムシを心待ちにしていた4歳のぼくちゃん。
ところが、やって来たのはカブトムシではなく……
昆虫ゼリーを食べに来た次女だった。笑
そんな前回の事件から少し経ったある日。
ついに、ぼくちゃんの願いが叶った。
お友だちが、クワガタムシを1匹くれたのだ。
小さなクワガタムシを見たぼくちゃんは大喜び。
さっそく虫かごに土を入れて、今度こそ本物の昆虫ゼリーの出番。
「これはクワガタムシのご飯だからね!」
次女に食べられないようにしっかり説明しながら、セッティングする。
すると、
「名前はなんてつけるの?」
と聞いてきた。
すると図鑑を片手に真剣な顔で、
「オオクワガタくん!!!」
……きっと、オオクワガタではない。笑
それでも本人はいたって真剣。
最終的には、家族みんなから「クワちゃん」と呼ばれることになり、
我が家の新しい仲間入りを果たした。
クワちゃんにスイカをおすそ分け
その日は、大きな大きなスイカをいただいていた。
子どもたちと一緒に、みんなでおいしくいただく。
すると、ぼくちゃんが一欠片のスイカを持ってきた。
「クワちゃんもきっと好きだから!」
どうやらクワちゃんにもスイカを食べさせてあげたいらしい。
そこで、少しだけおすそ分けすることにした。
ぼくちゃんは嬉しそうに虫かごを開け、スイカを入れながら……
「はぴばすてーちゅーゆー♪」
歌い始めた。
どうやらクワちゃんのお誕生日会が始まったらしい。笑
たしかに、小さなクワちゃんから見れば、
スイカの一欠片は立派なケーキに見えるのかもしれない。
「クワちゃん、お誕生日おめでとう!」
そんな気持ちでスイカをプレゼントしているのだろう。
ついこの間まで、セミを捕まえようとしては「コワイコワイ」と逃げていたぼくちゃん。
それが今では、クワガタムシを大切にお世話しようとしている。
昆虫が好きになったことももちろんだけど、
「これ好きかな?」
「喜ぶかな?」
と、小さな生き物のことを考えてあげられるようになったことが、なんだか嬉しい。
ただ……
前回は昆虫ゼリーを次女に食べられ、
今回はスイカのケーキをプレゼントされる。
我が家のクワちゃん、なかなか賑やかな毎日になりそうだ。笑
ぼくちゃんの可愛い発想に、思わずほっこりした夏の夜でした。
今日も心が、少しまるくなりますように。
またここまるで🌿


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